2023.04.27 お知らせ
日本植物学会第87回大会でシンポジウム「植物超個体の覚醒を司る分子・細胞・個体の連動」を企画します
以下の内容(予定)で、日本植物学会第87回大会でシンポジウムを企画しています。
北海道の地で皆様とお会いできるの楽しみにしております。
「植物超個体の覚醒を司る分子・細胞・個体の連動」
オーガナイザー 晝間敬(東京大学)、丸山大輔(横浜市立大学)
植物は多彩な環境への適応能力を有している。その適応能力を支える要因の一つに、微生物との共生が挙げられる。植物ホルモン等を介した植物間の相互作用も種としての適応能の獲得に必要である。本シンポジウムでは、他者との分子・細胞レベルでの相互作用を通じて、植物がその環境適応能力を覚醒させる現象を超個体化現象と呼び、その仕組みの解明に向けた研究を紹介する。さらに、昆虫とその腸内細菌の研究で先駆的な研究者を招き、植物超個体との共通性について議論したい。
- 根圏糸状菌・細菌との超個体化により覚醒するアブラナ科植物の貧栄養適応能
晝間敬(東京大学) - 細胞融合を通じた植物超個体覚醒の理解に向けて
丸山大輔(横浜市立大学) - 植物とアーバスキュラー菌根菌の超個体形成が支持する共通共生経路を介さない菌根菌共生
吉田聡子(奈良先端科学技術大学院大学) - 病原型・共生型の葉圏細菌による気孔動態制御
峯彰(京都大学) - 根冠が駆動する対土壌微生物応答とその動態
宮島俊介(石川県立大学) - 昆虫との共生成立に果たす微生物の”うごき”の意味
菊池義智(産業技術総合研究所) - ストリゴラクトンを介した植物間の根圏コミュニケーション
米山香織(埼玉大学) - 日本植物学会第87回大会http://bsj.or.jp/bsj87/symposium.html